IT部門/情報システム部門支援ならインフィニットにお任せください

INTERVIEW

お客様インタビュー(ANA Systems様)

お客様事例 「ANAシステムズ株式会社 様」

ANAシステムズ株式会社様

ANAシステムズ株式会社様

ANAシステムズ株式会社(以下ASY)様の各種プロジェクトをご支援しております。今回、弊社が支援したANAグループ会社への業務改革プロジェクトで「ASY社長アワード」を受賞し、評価していただきました。その受賞記念インタビューです!
ANAホールディングス株式会社

ANAシステムズ株式会社

グループ&エアラインビジネス部
グループITチーム

副部長 岩切猛様

ANAホールディングス株式会社

ANAシステムズ株式会社

グループ&エアラインビジネス部
グループITチーム

マネージャー 樋口史将様

まずは、御社(ASY様)の事業展開を教えてください

岩切様

岩切様

岩切様 : 弊社はANAグループで唯一のIT企業で、グループ会社のITサービスを支えています。具体的には、航空輸送を行うANAを中心に、ANAを支えるグループ各社や提携航空会社に対して幅広いITソリューションやサービスを展開しています。

樋口様 : ASYは、「全日空システム企画」と「ANAコミュニケーションズ」とが合併し、2013年4月1日に設立されました。ANAグループ内のIT企業として、安心と信頼を基礎に、1日およそ1,000便を超えるフライトはもちろん、同グループ会社の業務ITサービスをインフラ、アプリの両面で支えています。

御社(ASY様)の強みを教えてください

岩切様 : ASYは、長らくエアラインビジネスの基幹システムを中心に、飛行機の運航に関わる様々なシステムを開発・運用してきました。また、開発・運用だけではなく、お客様と密に連携し、現場業務を理解しながら、ITを活用した業務の効率化や新サービスの提供を支援しています。一般的なベンダーとは大きく違うのは、そうした「業務理解力」と考えています。すなわち、業務課題を理解して、ユーザニーズにマッチした提案できるのがASYの強みだと考えています。

樋口様

樋口様 : ANAグループ内のIT事情に深く精通することで、個別最適に留まることなく、グループ全体での損益を鑑みた提案活動や支援展開が可能です。また、セキュリティやガバナンスを始めとする、遵守すべき事項の監視や管理を統合的に実現可能・・・等が挙げられます。

御社(ASY様)にとって、システム開発・導入は何を重視されていますでしょうか?

岩切様 : ANAグループとしては、「安全」が第一。ここを抜きに、エアラインビジネスは成り立ちません。そのためには、システムの「品質」が重要になります。ANA便を利用されるお客様からは、システムはいつでも安定して稼働していることが求められます。ANAでは過去に何回か大きなシステム障害を起こしていますが、二度と発生させないために、常に「品質」を意識したシステム開発・運用を求められています。とはいえ、そこに「コスト」をいくらかけるか、という点も当然ながら重要となります。よりリーズナブルに高品質なサービスを取り込めるか、活用できるか、等も重要な検討ポイントになります。

樋口様 : 常に「お客様の視点」に立って、最高の価値を生み出すことを重視しています。私たちにとってのお客様とは、航空機をご利用頂く方々はもちろん、航空関連業務に携わるグループ社員の方々も含まれます。「各々の視点を鑑みた最大値は何か?」を常に意識して、システム開発・導入に取り組んでいます。

御社(ASY様)ならではの課題や苦労する点があれば教えてください

岩切様 : グループ内顧客はお互いに近いところにいることから、「これぐらいやってくれるでしょ」という期待を持たれます。そこを踏まえ、他のベンダーと比較された時に、どう強みを打ち出していくかに腐心しています。 また、新しい技術も常に求められます。新技術の活用に関する研究は行っていますが、メーカやクラウドベンダーなど大手との違いは歴然で、これをどうキャッチアップしていくかが課題です。最近ではRPAやChatbot、IoTなどにも取り組んでおり、先進技術の積極的活用にも努力しているところです。

樋口様 : グループ会社内のプロジェクトをIT面から支援する中で、いろいろな課題に遭遇します。課題の根本に共通点はありますが、各社ごとに様々な要因が複雑に絡んでいるケースが多く、その解決策は一様ではありません。それ故、課題解決へ向けた初動の方針検討には、比重を高くして、時間をかけています。

今回、弊社メンバーが「ASY社長アワード」を運良く頂くことができました。この賞はどのような位置づけなのでしょうか?

岩切様 : ANAグループでは褒める文化の醸成を積極的に進めています。その一つとして、社内の各部署が日ごろ行っているシステムの開発・運用業務に対して、QCD(品質・コスト・納期)や顧客満足の観点で良い成果を出せたこが認められた際に贈られるのが役員アワードです。その中でも、最も優れた取り組みに対して、社長アワードが贈られます。これまで社長アワードの受賞は、ANAの基幹システムの開発等が対象でした。今回のようなグループ会社の「業務改革支援」自体がASYとしては少なかったことから、役員アワードそれも社長アワードを受賞できたことは非常に貴重なことだと考えています。

樋口様 : ANAグループでは、互いの仕事や行動を認め合うことを大切にすることを目的として、お互いの仕事の良いところを見つけたら、それを所定のカードに記入後、本人に手渡す「Good Job Card」制度を2001年より推進し、褒める文化を醸成してきました。「アワード表彰」制度とは、こうした文化を継承しつつASY社内で運用を開始した仕組みです。その特徴として、受賞候補者は社員のみならず、共にプロジェクト推進に貢献された「協力会社」の方々も対象にしている点です。

どのような点が評価頂けたのでしょうか?

岩切様 : これまでの評価ポイントは「ITを活用していかに業務貢献できるシステムを開発し、運用を効率化したか?」だったと考えています。今回の案件は、システム開発で培った「課題分析」や「問題解決」のノウハウを活かし、「業務改革」を遂行した点が評価されています。ITを使わずに「工数3割削減」は非常に高いハードルで、当初は誰もが無理だと思っていましたが、それを大きく上回る成果を出しました。その結果、お客様からは、とても感謝されました。

樋口様 : ANAグループ個社における業務課題を解決する為、「システム開発のノウハウ」を応用し、組織内での改革活動を支援しました。その結果、当初の目標を上回る成果をもたらすことができた点です。システム導入による課題解決ではなく、「現行業務の可視化」ならびに「ムダの整理」、「あるべき業務像の検討」に携わり、この結果に導くことができたことが評価されました。

今回のプロジェクトで苦労した点や工夫した点を教えてください

樋口様 : 課題を抱える「現場との密なコミュニケーション」はもちろんですが、複数部門に渡り「多くの関係者」が存在したプロジェクトでしたので、ステークホルダーとの間で「認識の差異」が生まれぬ様に配慮しました。各関係者の「役割権限」を鑑みたタスク振り分けや、「意思決定を円滑に促す」為の情報収集および会議資料への反映方法等に、思考を巡らせました。

今後の御社(ASY様)の展望を教えてください

岩切様 : より一層、ANAグループが発展できるよう、引き続きANAグループをITで支えていきます。ANAグループがますます拡大傾向にあるので、タイムリーに対応し、新しいことに対してもより一層キャッチアップできるよう取り組んでいきたいと考えています。

樋口様 : エアラインビジネスを支えながら培った技術と経験に基づき、今後更に加速するデジタル変革時代をリードするIT企業イノベーションを創出しながら、これからの未来に貢献していきたいです。これまで以上に積極的なIT企画の提案も打ち出して行きたいですね。

その他、コメントがあればお願いします

岩切様 : インフィニットさんに出会えたことは、本当に幸運だったと思っています。お客様に深く切り込んで、課題を見つけ、解決していくベンダーは、なかなかいません。その点では「インフィニットさんに任せておけば大丈夫」と信頼しています。また、必要な分だけ稼働を提供してもらえるので、お金をかけられないところに、うまく需要と供給がマッチしたと思います。 今後は、より一層エアラインビジネスに関わっていただき、ANAグループが抱える様々な課題に対して、一緒に取り組み解決を図っていければと考えております。

樋口様 : まずは、プロジェクト目標が無事に達成できた点について、感謝申し上げたいです。また、そこに到達するまでの過程で遭遇した、数々の障壁に対する試行錯誤や提案、現場を牽引する姿に強く感銘を受けました。プロジェクトを推進するパートナー役として、広く私たちをフォロー頂けたと振り返っております。引き続き、他のプロジェクトにおいても、お力添えを頂ければと存じます。

お客様事例 「ANAシステムズ株式会社様」